-2014年に創業175周年を迎えた【パテック フィリップ】は、マニュファクチュールの技術力と品質の高さを際立たせた６つの限定モデルを発表した。そのうちの一本「Ref.5275P」は、4年の研究開発と4つの特許を取得したジャンピングアワーのリストウォッチとなっている。

-1989年に発表されたジャンピングアワー「Ref.3969」に敬意を表しながら、エングレービングされたプラチナ製ケース、ギョーシェ彫りが美しいダイヤルが大胆かつモダンな印象となっている。【パテック フィリップ】は「Ref.5275P」を175本しか製造しておらず、この時計は複雑機構とエレガントな美しさを備えたトノー型ケースの歴史的な傑作であると言える。

-「Ref.5275P」は、美しい音色を奏でるチャイム機構でも知られており、フラワーモチーフの複雑な彫刻で装飾されたダイヤルとともに、【パテック フィリップ】の卓越した時計製造における技術の集大成とも言える。

-ケースバックには"PATEK PHILIPPE GENEVE 175th Anniversaire 1839 - 2014" と刻印されている。

Dial: engraved silvery opaline
Calibre: cal. 32-650 HGS PS mechanical, 75 jewels
Movement number: 5'251'910
Case: platinum, snap on case back engraved with 175th Anniversaire
Case number: 6'050'085
Closure: black Patek Philippe alligator strap and platinum engraved folding clasp
Size: 47 mm length x 40 mm width
Signed: case, dial and movement
Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, Attestation, product literature, instruction manual, leather portfolio, photography, commemorative medal and presentation box

triple calendar moon phases

-初代『デイトジャスト』の発表から5年後、1950年のバーゼルワールドで発表された「Ref.6062」は、ノンオイスターの姉妹モデル「Ref.8171」と並んで、ムーンフェイズ付きの自動巻きトリプルカレンダーを備えた【ロレックス】初のユニークなモデルのひとつ。

-1950年に製造が開始され、1953年に生産が終了したため、350本ほどしか製造されなかったと言われている希少性モデル。

-大きな特徴として文字盤のインデックスが星型となっており、ゴールドのディスクにブルーのシャンルベ・エナメルをあしらった魅力的なムーンフェイズを備えている。

-この珍しい文字盤は、イタリア語で「小さな星」を意味する「Stelline」と呼ばれている。

Dial: silvered
Calibre: 9 3/4''' automatic, 18 jewels
Movement number: 10'379
Case: 18k yellow gold, screw down case back
Case number: 916'357
Closure: yellow gold bracelet and folding clasp
Size: 36 mm diameter, bracelet circumference approximately 180 mm
Signed: case, dial and movement
Accessories: none

King Kalla

-1979年、【ヴァシュロン コンスタンタン】は当時世界で最も高価な時計として「カリスタ」を発表。カリスタという名前は、「最も美しい」を意味するギリシャ語に由来している。

-1981年、カリスタにインスパイアされた「Kalla」と呼ばれる新世代の時計を発表。多くの『Kalla』コレクションには、キング、ロード、レディ、カウント、カウンテスといった高貴な称号や、パゴダ、ヴァーグ（フランス語でウェーブ）、フレイムなど、新しいデザインのフォルムに関連する名前が付けられている。

-最も大きなサイズ展開であったのは、キング・カーラで、100カラットを超える最高品質のダイヤモンドで製作されたと考えられている。

-このサイズの最高品質のダイヤモンドを調達することが困難であったため、製造された数は非常に少なく、10本ほどしか製作されなかった希少ピース。

Dial: step-cut diamonds
Calibre: cal. 1052 mechanical, 22 jewels
Case: 18k white gold, case back secured by 2 screws
Case number: 572'036
Closure: 18k white gold and diamond-set Vacheron Constantin bracelet and clasp
Size: 30 mm length x 27.5 mm width, bracelet circumference approximately 175 mm
Signed: case, dial and movement
Accessories: none

Simplicity

-1970年代後半から独立した時計師である【フィリップ デュフォー】は、アンティークやヴィンテージの時計を修復し、その10年後に『ポケットウォッチ』や『グランソヌリ』といった腕時計を開発し、その後世界初のダブル脱進機を搭載した腕時計『デュアリティ』を発表した。

-2000年に発表された『シンプリシティ』は、伝説の独立時計師【フィリップ デュフォー】が日本の熱狂的なファンのために製作を決めたモデルとも言われている。超複雑機構を生み出す才能と専門性を証明した【フィリップ デュフォー】は、クラシックで均整のとれた37mmと34mmケースのシンプルな３針モデルの製作に打ち込むこととなる。

-ギョーシェ彫りをはじめ、装飾と組み立ては全て手作業で行われ、ジュウ渓谷にある【フィリップ デュフォー】社の工房から年間12本以下の『シンプリシティ』しか出荷されていない。

-2000年から2012年にかけて204本の『シンプリシティ』が製造されているが、そのうち120本が日本で販売されたと言われている。

-『シンプリシティ』は当初34mmケースで発表され、その後、本ロットのように37mmの大型ケースも製造されており、ケース素材はピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナ製、スチール製でラインアップされた。

-文字盤はラッカー仕上げと手彫りギョーシェの2種類があり、ユニークピースも存在しており、その希少性から現在では時計界の「グレイル（聖杯）」としての地位を確立している。

-このロットは、ブルーのブレゲ針とエレガントに凹んだスモールダイヤルの組み合わせが、ダイヤル全体のシンメトリーなプロポーションをさらに引き立てている希少なタイムピース。

Dial: white
Calibre: cal. 11 mechanical, 21 jewels
Case: platinum, snap on sapphire crystal display back
Closure: black Philippe Dufour alligator strap and platinum buckle
Size: 37 mm diameter
Signed: case, dial and movement
Accessories: Philippe Dufour International Guarantee and Certificate of Origin and presentation box

Advanced Research Aquanaut

-2005年、【パテックフィリップ】は「アドバンスト・リサーチ・リミテッド・エディション」という名称を導入し、1つまたは複数の革新的なテクノロジーを搭載した腕時計を発表し始めた。

-「アドバンスト・リサーチ」は、トゥールビヨン機構を使わずにそれに匹敵する精度を実現すべく技術革新を行ってきた。初のシリコン誘導体Silinvar製ガンギ車を採用した100本限定「Ref.5250」（2005年）、続いてSpiromaxヒゲゼンマイを採用した300本限定「Ref. 5350」（2006年）、Pulsomax脱進機を採用した300本限定「Ref.5450」（2008年）、これらにGyromaxSiテンプを統合したOscillomaxを採用した300本限定「Ref. 5550」（2011年）、そしてSpiromaxヒゲゼンマイのさらなる最適化バージョンを採用した500本限定「Ref.5650」（2017年）を発表している。

-こちらの『アクアノート』は2017年に生誕20周年を記念して世界限定500本で発売された「Ref.5650G-001」で、エンボス加工のブルー文字盤の9時位置の開口部からは、4枚の板バネを交差させたフレキシブル機構をはっきりと見ることができる。ローカルタイム、ローカルデイト、第2タイムゾーン、両タイムゾーンのデイ／ナイト表示を備え、【パテックフィリップ】のトゥールビヨンウォッチと同様の日差-1/+2秒の精度を実現している。

Dial: blue dégradé semi-skeletonised
Calibre: cal. 324 automatic movement, 29 jewels
Movement number: 7'052'302
Case: 18k white gold, screw down sapphire crystal display back
Case number: 6'219'064
Closure: night-blue Patek Philippe rubber strap and 18k white gold double folding clasp
Size: 40.8 mm diameter
Signed: case, dial and movement
Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, instruction manual and presentation box

-2011年のバーゼルワールドで発表され、2018年にディスコンとなった「Ref.5208P」は、今日（こんにち）でも【パテックフィリップ】がこれまでに製造した腕時計の中で最も複雑な時計の1つ。

-「Ref.5208P」は100本未満しか製造されておらず、現在ではローズゴールド製の「Ref.5208R」のみが生産されている。ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、クロノグラフの複雑機構を搭載したトリプル・コンプリケーションの数少ない自動巻き腕時計で、【パテックフィリップ】のグランド・コンプリケーション・ウォッチの分野における卓越した技術を示している。

-直径42mmの大型ケースは、現代の【パテックフィリップ】の腕時計の中で最も大きく、カレンダー開口部とアプライドバトンインデックスを備えたブラック文字盤がローズゴールド製ケースを引き立てている。

-サファイアクリスタルのケースバックからは、息を呑むほど複雑な「Cal.R CH 27 PS QI」を見ることができ、美しい装飾が施された18Kピンクゴールドのマイクロローターを鑑賞できる。

Dial: black
Calibre: cal. R CH 27 PS QI automatic, 63 jewels
Movement number: 5’177’020
Case: 18k pink gold, sapphire crystal display back secured by 4 screws
Case number: 6’352’069
Closure: black Patek Philippe alligator strap and 18k pink gold folding clasp
Size: 42 mm diameter
Signed: case, dial and movement
Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, setting pin, additional case back, instruction manual, leather portfolio, winding cylinder, travelling pouch and presentation box

-エアバス・コーポレート・ジェットとのパートナーシップにより製作された30本限定の「Ref.RM62」

-旅行者のためにデザインされ、70時間という驚異的なパワーリザーブを示すインジケーター、大型の日付表示、GMT針、そして驚くべきことに、振動で時刻を知らせるアラーム設定機能を備えている。

-サファイアクリスタルのディスプレイバックから、美しく仕上げられたムーブメントを眺めることができる。

Dial: skeletonised
Calibre: cal. RM62-01 mechanical, 77 jewels
Case: titanium and carbon fibre, sapphire crystal display back secured by 8 screws
Closure: grey Richard Mille rubber strap and titanium folding clasp
Size: 49.5 mm length x 46 mm width
Signed: case, dial and movement
Accessories: Richard Mille Warranty, instruction manual, presentation box and three Rimowa suitcases

Pharrell Williams

2019年、シンガー、ソングライター、プロデューサーとして高い評価を得ているファレル・ウィリアムスとコラボレーションした「Ref.RM 52-05」を発表。

-幼少期に夢中になった宇宙からインスピレーションを得て、火星にいる宇宙飛行士とバイザーに映る地球をモチーフに、ファレル・ウィリアムスが自らデザイン。

-文字盤は手作業で輪郭を彫り、グラン・フー・エナメルで艶出しした後、手作業で塗装するという、入念な芸術的工程を経ている。

-ブルーアベンチュリンガラスの大きなインサートが背景に組み込まれ、時計の表と裏の両方から見える宇宙の深淵を表現している。

-30本限定の「Ref.RM 52-05」は、ファレル・ウィリアムスのクリエイティブなビジョンを反映した、大胆で芸術的な作品となっている。

Dial: titanium and enamel astronaut's helmet, visor with an imaginary Martian scene
Calibre: cal. RM52-05 mechanical, 19 jewels
Case: brown cermet, sapphire crystal display back secured by 8 screws
Closure: orange Richard Mille rubber strap and titanium and 18k pink gold double folding clasp
Size: 50 mm length x 42 mm width
Signed: case, dial and movement
Accessories: Richard Mille Warranty, instruction manual and presentation box

-耐傷性に優れたブルーサファイアクリスタルのみで作られた「Ref.RM 53-02」のケースは、1本1本に1000時間以上の職人技が必要とされ、成形、ポリッシュ、仕上げを経て、最終的に眩しさを抑えた滑らかな外観に仕上げられている。

-ダブルスケルトンの地板と組み合わされたこのブルーサファイアケースは、ケーブルで吊り下げられた印象的なトゥールビヨンムーブメントが印象鄭なモデル。

-これまでわずか8本しか製造されておらず、市場に出回った数はさらに少ない希少なタイムピースとなっている。

Dial: skeletonised
Calibre: mechanical, 19 jewels
Case: blue sapphire, case back secured by 12 screws
Closure: white Richard Mille rubber strap and titanium double folding clasp
Size: 50 mm length x 42 mm width
Signed: case, dial and movement
Accessories: Richard Mille Warranty, instruction manual and presentation box