Cosmograph Daytona "Paul Newman - Lemon"

-ポールニューマンダイヤルは、デイトナコレクターの間で憧れの的となっていますが、その中でも最高峰に位置するのが 通称「レモンポール」であり、ほとんど市場に出ることのない希少モデル。

-今回の個体は、その保存状態の良さもさることながら、サブダイヤルがダークブラウンに変化し、さらにミニッツトラックがライトブラウンに変化した、いわゆるトロピカル化していることが印象的。

-18Kイエローゴールドのレモンダイヤルを持つ【ロレックス】『デイトナ』「ポールニューマン」のほとんどは、今回出品されるものと同じ2'357'XXXから始まるシリアル番号の範囲に存在すると言われている。

Manufacturer: Rolex
Year: Circa 1970
Reference No: 6264, inside caseback stamped 6241
Case No: 2'357'419
Model Name: Cosmograph Daytona "Paul Newman - Lemon"
Material: 18K yellow gold
Calibre: Manual, cal. 727, 17 jewels
Bracelet/Strap: 18K yellow gold Rolex Oyster bracelet, endlinks stamped 71, measuring 200mm max.
Clasp/Buckle: 18K yellow gold Rolex deployant clasp ref 7205, further stamped J10.
Dimensions: 37.5mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and bracelet signed
Accessories: Accompanied by a series of Rolex service guarantee papers and invoices between 1997 and 2010.
Literature: An example of a reference 6264 with “Lemon” dial is illustrated and catalogued in John Goldberger’s 100 Superlative Rolex Watches, pp. 254-255.

Millennium

-ルネサンス・ウォッチメーカーと呼ばれる「ジョージ・ダニエルズ」は、20世紀後半における独立系時計製造の創始者。

-「ジョージ・ダニエルズ」は、5歳の時に懐中時計に出会ったことから、時計師への道を歩み始め、その後の人生を懐中時計に捧げた。彼の時計製造のキャリアは、独学で学んだ時計修理の職人として始まり、第二次世界大戦後まもなく、ダニエルズは時計の修理と、余暇には自動車のレストアを行う自分の工房を立ち上げました。1960年、「セシル・サム・クラットン」氏との出会いが、ダニエルズ氏の人生の大きな転機となった。サムは、ジョージ同様、ヴィンテージカーの愛好家であると同時に、素晴らしいアンティークウォッチのコレクションを持ち、他の時計コレクターや研究機関と多くのコネクションを持つ人物でした。こうした人脈から、ダニエルズには過去の偉大なメーカーによる素晴らしい時計に触れる機会がもたらされていました。

-「アブラアン・ルイ・ブレゲ」を研究し、最も大きな影響を受けた人物として尊敬の念を抱いており、ブレゲに関する本「The Art of Breguet」も執筆。

-「ジョージ・ダニエルズ」は、コーアクシャル脱進機（ガンギ車歯先にかかる摩擦を最小限に抑える設計）の生みの親であり、1990年代半ばにオメガが実用化、1999年に『デ・ビル・コーアクシャル』の「Cal.2500」に採用され現在ではオメガのムーブメントの基幹機構となっている。

-「Millennium」はプロトタイプを含め、イエローゴールド製が48本、ホワイトゴールド製が8本作られたと言われている。

-ムーブメントは、金メッキのプレートやスクリューなど、英国の伝統的な手法で丁寧に手仕上げされており、シルバーの文字盤には絶妙なエンジンターンで3種類のパターンが施され視認性に配慮されている。

-この個体には、箱、写真、取扱説明書、広告チラシが付属しているだけでなく、「ジョージ・ダニエルズ」から購入者に宛てた手書きの手紙4通が添えられていた。

Manufacturer: George Daniels
Year: 2000
Case No: Case engraved 00 (year of production 2000) and name of owner
Model Name: Millennium
Material: 18k yellow gold
Calibre: Automatic, Co-axial escapement
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18k yellow gold George Daniels pin buckle
Dimensions: 37mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and clasp signed
Accessories: Accompanied by fitted box, photos, instruction manual and advertising leaflet as well as 4 hand written letters from George Daniels to the purchaser.

-1998年に発表された【パテックフィリップ】「Ref.5070」は、メゾンにとって約40年ぶりのパーペチュアルカレンダーを有しないクロノグラフモデルで、ヌーベル・レマニア製「Cal.2310」をブラッシュアップした手巻きムーブメント「Cal.CH 27-70」を搭載。

-「Ref.5070」は2009年に廃盤となりましたが、【パテックフィリップ】は製造中止から数年後、ユニークピース（サーモンダイヤル）を手に入れる機会をVIP顧客に与えていた。

-今回の個体には2014年の日付のギャランティーが付属しており、この時計は2015年にロンドンのサーチ・ギャラリーで開催されたウォッチ・アート大展覧会の前に、VIP顧客からオーダーされたものとみられる。

-初めて市場に登場したユニークピース（サーモンダイヤル）の「Ref.5070」でもあり、カスタム・スペシャルオーダーの世界において、歴史的に重要な時計。

Manufacturer: Patek Philippe
Year: 2014
Reference No: 5070G-014
Movement No: 3'715'665
Case No: 4'631'628
Material: 18K white gold
Calibre: Manual, cal. CH 27-70, 24 jewels
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18K white gold Patek Philippe deployant clasp
Dimensions: 42mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and clasp signed
Accessories: Accompanied by Patek Philippe Certificate of Origin stamped Salons Patek Philippe and dated 06th June, 2014, leather portfolio with photographs, instruction manual, product literature, leather document holder, outer packaging and fitted presentation box.

"Monochrome Pink"

-非常に希少なモデル「Ref. 530」は、【パテックフィリップ】のヴィンテージ・クロノグラフの中でも完成されたデザインの一本。バウハウスにインスパイアされた「Ref.130」の「カラトラバ」ケースデザインを持つ36.5mmのケースは、現代的な大きさでもあります。

-1940年代から1950年代にかけて、小ぶりの時計が好まれる中、当時としては大きかったケースサイズが目立ちすぎるという理由で、イエローゴールド、ピンクゴールド、ステンレススティールを合わせて、わずか140本しか製造されなかったと推定されている。

-サーモン文字盤とピンクのケースの組み合わせは希少で、2004年のオークションで674,500スイスフランで落札されて以来、この作品は「モノクロームピンク」という愛称で知られている。

Manufacturer: Patek Philippe
Year: Circa 1951
Reference No: 530
Movement No: 868'126
Case No: 512'623
Model Name: "Monochrome Pink"
Material: 18K pink gold
Calibre: Manual, cal. 13''', 23 jewels
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18K pink gold Patek Philippe pin buckle
Dimensions: 36.5mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and case signed
Accessories: Accompanied by Patek Philippe Extract from the Archives.

Perpetual Calendar Moonphases

-1989年、【パテックフィリップ】は創業150周年を記念した限定モデルのうちの一本が「Ref.3974」。「Ref.3974」は、自動巻きのミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダーで、「Ref.2499」にインスパイアされた36mmスリーピースケースを備えている。初期のモデルは、伝説的なケースメーカーである「ジャン ピエール・ハグマン」が製造し、右下のラグにホールマークが刻印されている。後期モデルは、「アトリエ・ルニス」によって製作されたケースを採用している。

-「Ref.3974」は【パテックフィリップ】の自動巻きムーブメント「Cal.27RQ」で、467個もの部品から構成されているにもかかわらず、厚さはわずか6.8mmと非常に薄く、ジュネーブシールを取得しています。ムーブメントの個体番号は1'906'000から始まり、このムーブメントはパテック・フィリップ・ミュージアムに永久保存されているため、番号1'906'076を持つ今回のロットは非常に初期の個体で「JHPケース」が採用されている。

-「Ref.3974」は1989年から2002年にかけて、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナなどを含む約120本が製造された。イエローゴールドのケースが多い中、ピンクゴールドは20本以下しか製造されなかったとされ、現在では6本しか市場に出回っていないとされる。ピンクゴールドの「Ref.3974」は、コレクターにとって垂涎の時計であり、さらにブレゲ数字を配したユニークなアンスラサイト文字盤を備えている希少性もコレクションピースにふさわしいと言える。

Manufacturer: Patek Philippe
Year: 1992
Reference No: 3974
Movement No: 1'906'076
Case No: 2'867'098
Material: 18K pink gold
Calibre: Automatic, cal. R27Q, 39 jewels, stamped with the Geneva Seal
Bracelet/Strap: Patek Philippe black alligator strap, Phillips anthracite suede strap
Clasp/Buckle: 18K pink gold Patek Philippe pin buckle
Dimensions: 36mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and buckle signed
Accessories: Accompanied by Patek Philippe Extract from the Archives confirming production of the present watch in the present configuration in 1992 and its subsequent sale on July 16, 1993

-2000年に発表された「シンプリシティ」は、フィリップ・デュフォーが得意とした複雑なメカニズムを搭載したモデルから脱却、シンプルさを追求したモデルとなっている。

-当初は34mmのケースで発表されたが、その後すぐに37mmの大型のケースも発表され、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナ、ステンレス製がラインナップしています。

-「シンプリシティ」は、プラチナやピンクゴールドのモデルが主流であったため、ホワイトゴールド製は出回りが少ないとされています。

-文字盤はスレートグレーで、3時、9時、12時位置の通常のアラビア数字を配した文字盤とは対照的に、全てブレゲ数字が採用されています。さらに、通常、ケースと同色のインデックスと針が採用されていますが、こちらはケースと異なる素材のピンクゴールド製インデックス、針が採用されているユニークピースとなっています。

Manufacturer: Philippe Dufour
Year: 2020
Movement No: 204
Model Name: Simplicity
Material: 18K white gold
Calibre: Manual, inhouse, 21 jewels
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18K white gold Philippe Dufour pin buckle
Dimensions: 37mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and buckle signed
Accessories: Accompanied by fitted wooden box, International Guarantee and Certificate of Origin dated 2020 and outer packaging.
Literature: Philippe Dufour is prominently featured in Twelve Faces of Time: Horological Virtuosos by Elisabeth Doerr and Ralph Baumgarten pp. 10-25 and in Masters of Contemporary Watchmaking by Michael Clerizo pp. 72-91.

1815 Chronograph “Hampton Court Edition”

-ハンプトンコート宮殿で行われるコンクール・オブ・エレガンス（クラシックカーの祭典）におけるチャリティー企画として製作されたユニークピース。

-【ランゲ＆ゾーネ】がコンクール・オブ・エレガンスのために製作した1815クロノグラフ “ハンプトンコート・エディション”。コンクール会場で発表、2022年11月6日にオークションハウスのフィリップスがバックス＆ロッソと共同で開催するジュネーブ・ウォッチ・オークションXVIに出品し、収益金をザ・プリンス・トラスト（The Prince's Trust）に寄付することとなっていた。

-慈善団体ザ・プリンス・トラストはチャールズ英国王が1976年に設立、11歳から30歳までの青少年が基本的な生活スキルを身につけ、職業生活の準備をして就労できるように支援する活動をしている。

-今回の1815クロノグラフ「ハンプトン・コート」は、ホワイトゴールドのケース、シルバーのサブカウンターが魅惑的なブラックダイヤルなど、このモデルにはないユニークな特徴を備えています。また、サンドカラーの文字盤、インデックス、アウタートラックが華やかさを添えています。

-今回のユニークピースは、コンクール・オブ・エレガンスのロゴを丹念に手彫りしたヒンジ付きケースバックが示すように、コンクール・オブ・エレガンス2022のために特別に製作されたもの。

Manufacturer: A. Lange & Söhne
Year: 2022
Reference No: 414.047
Movement No: 146'846
Case No: 244'038, inside hinged back engraved Unique Piece
Model Name: 1815 Chronograph “Hampton Court Edition”
Material: 18k white gold
Calibre: Manual, cal. L951.5, 40 jewels
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18k white gold A. Lange & Söhne pin buckle
Dimensions: 39.5mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and buckle signed
Accessories: Accompanied by A. Lange & Söhne fitted box, proof of origin signed by the CEO, instruction manual, guarantee, polishing cloth and outer packaging.

Perpetual Calendar Chronograph Moonphases

-シルバーダイヤルが多く製作される中、「Ref. 2499」でブラックダイヤルが搭載された、重要顧客のために作成された希少なユニークピース。

-インデックスと針はゴールド、ブラック文字盤との完璧なコントラストを実現すると同時に、ケースのゴールドカラーと相まり、見事なアンサンブルを完成させている。

-1996年9月の最初のアーカイブにはオリジナルのブラックダイヤルが記載され、1997年5月の2番目のアーカイブにはブラックダイヤルにゴールドのインデックスが施され、さらに「この時計は我々の工房で検査され、記載された情報の正当性を保証します」と記載されており、アーカイブを事実上の鑑定書としている。これは【パテックフィリップ】の標準サービスではないが、ごく稀に、重要顧客に対して同等の重要時計に付与されていた。この時計の所有者は、1996年に時計がブラック文字盤で生まれたことを示す最初のアーカイブを受け取ったと推測され、その後、1997年により詳細な文字盤の説明と本物であることを保証する書面を添えて、新しいアーカイブが発行された。

-ブラックダイヤルを備えた「Ref.2499」は6本確認されているが、こちらの個体が元々の仕様でブラックダイヤルが存在した事実を確認した唯一の例となっている。

Manufacturer: Patek Philippe
Year: 1963
Reference No: 2499
Movement No: 869'332
Case No: 2'632'524
Material: 18K yellow gold
Calibre: Manual, cal. 13''', 23 jewels, stamped with the Geneva Seal
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18K yellow gold Patek Philippe pin buckle
Dimensions: 37.5mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and buckle signed
Accessories: Accompanied by Patek Philippe Extract from the Archives dated September 16, 1996 confirming production of this watch with black dial in 1964 and its subsequent sale on January 29, 1965; Patek Philippe Extract from the Archives dated May 30, 1997 stating that the watch was examined at Patek Philippe workshop and the company guarantees for the validity of the provided information and confirming production of the present watch with black dial and applied yellow gold indexes.

Perpetual Calendar Chronograph Moonphases

-「Ref.1518」は、【パテックフィリップ】が誕生した当初からコレクターにとって憧れの存在であり、【パテックフィリップ】が初めて製造した永久カレンダー・クロノグラフであること、生産数が281本と非常に少ないことなど垂涎のモデルであった。

-イエローゴールド製より希少であるピンクゴールド製ケースを備え、オリジナルの "ブランク "リューズ（交換リューズにはカラトラバ十字が付く）を維持している。

-文字盤はエングレービング・エナメル加工されており、タキメータースケールもエングレービング・エナメルで表現されているため、プリントスケールの同シリーズよりもはるかに希少となっている。

Manufacturer: Patek Philippe
Year: Circa 1950
Reference No: 1518
Movement No: 867'364
Case No: 652'366
Material: 18K pink gold
Calibre: Manual, cal. 13''', 23 jewels
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18K pink gold Patek Philippe pin buckle
Dimensions: 35mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and buckle signed
Accessories: Accompanied by Patek Philippe Extract from the Archives.

Spring Case Tourbillon

-「ジョージ・ダニエルズ」自身の手によって製作された時計は、生涯に23個のポケットウォッチとわずか2本の腕時計で、そのうちの腕時計の一本である希少な「スプリングケース・トゥールビヨン」となっている。

-完成からちょうど30年後、独立系時計メーカーが製作した腕時計の中でも最も重要なものの一つで、今回初めてオークションに出品された。

-「ジョージ・ダニエルズ」は、5歳の時に懐中時計に出会ったことから、時計師への道を歩み始め、その後の人生を懐中時計に捧げた。彼の時計製造のキャリアは、独学で学んだ時計修理の職人として始まり、第二次世界大戦後まもなく、ダニエルズは時計の修理と、余暇には自動車のレストアを行う自分の工房を立ち上げました。1960年、「セシル・サム・クラットン」氏との出会いが、ダニエルズ氏の人生の大きな転機となった。サムは、ジョージ同様、ヴィンテージカーの愛好家であると同時に、素晴らしいアンティークウォッチのコレクションを持ち、他の時計コレクターや研究機関と多くのコネクションを持つ人物でした。こうした人脈から、ダニエルズには過去の偉大なメーカーによる素晴らしい時計に触れる機会がもたらされていました。

-コーアクシャル機構を開発、1979年から1994年にかけて製作された7つのダニエルズ懐中時計に搭載された。この間、ダニエルズは、レバー脱進機に代わる腕時計への搭載を視野に入れ、スイス時計業界にアプローチした。1999年、オメガはバーゼルフェアで見事にコーアクシャルを発表し、大量生産を可能にするために多大な投資を行った。現在では、オメガの腕時計コレクションのほぼすべてのモデルに採用され、さらに「ジョージ・ダニエルズ」の弟子である「ロジャー・スミス」が、彼の最高級の腕時計に使用するために改良と開発を続けている。

-シンプルな外見ながら、ムーブメントや文字盤の表示、スプリングケースに至るまで、技術的にユニークな時計で、クラシックなシルバーギョーシェダイヤルに、時間、分、インターレースセコンド、パワーリザーブ表示のためのスモールセコンドを表示するゴールドのチャプターを備えている。また、ボタンを押すことで、裏面にデイ＆デイトカレンダーとトゥールビヨンが現れる仕掛けがされている。

-トゥールビヨンは1分間に1回転し、「ジョージ・ダニエルズ」が開発したコーアクシャル・エスケープメントを搭載している。

Manufacturer: George Daniels
Year: 1992
Model Name: Spring Case Tourbillon
Material: 18K yellow gold
Calibre: Manual
Bracelet/Strap: Leather
Clasp/Buckle: 18k yellow gold George Daniels pin buckle
Dimensions: 40mm Diameter
Signed: Case, dial, movement and buckle signed.