ロレックスの素材革命 #Daytona
ロレックスが展開するスポーツモデルの中で、最もバリエーションが多いと言われる「デイトナ」。皆さんご存知のSS(ステンレススチール)モデルはブラックとホワイトの2種類となるが、金無垢やプラチナにはもっと多彩なデザインが展開されている。
904Lスチール
最高級ステンレススチールのひとつと言われる「904スチール」。非常に堅牢で、美しい光沢仕上げが可能とされている。その輝きは何十年と使い続けても新品の時のケースの輝きと遜色ないとされる。ロレックスがつくるオイスターケースはコストが非常に高いと言われるがこれだけの実用性と堅牢性は納得のひとことだ。
輝きが末永く色褪せないエバーローズゴールド
ロレックス独自で自社開発し、特許まで取得した18Kピンクゴールド合金、通称「エバーローズゴールド」。2005年に発表されてから現在でもピンクゴールド製モデル全てに使用されている。その輝きはピンクゴールドの美しさをさらに長く維持するためにつくられた。
耐傷性に優れた超硬素材セラミック
デイトナに使用されているセラミックベゼルはモノブロック型と呼ばれ、目盛り部分だけでなく全体をセラミック製としている。美しい光沢を失わないように、タキメーターの目盛りはPVD加工によりプラチナでコーティングし、ダイヤモンドで研磨され、余分なプラチナを取り除いてつくられている。
ギミックを狙わず実用性に徹した素材使い
ロレックスが1985年に初めて使用した「904スチール」は、クロム含有率が21%と非常に高く、その耐食性は貴金属にも匹敵すると言われている。高級時計によく使われる「316Lスチール」に同じく、「不動態被膜」で保護されているため、錆や腐食に強く、金属アレルギーも少ないとされる。本来であれば宇宙工学やハイテク産業、化学業界等で使われる素材であり、その素材は過酷な環境下でも美しい質感が変化しないとされている。そのため、ロレックスは現在すべてのステンレススチールモデルに「904Lスチール」を使用している。また、貴金属やマザー・オ ブ・パール、宝石の選定にも厳しい基準を設定し徹底的に素材にこだわりを詰め込んでいる。
また、ロレックスは新素材へのチャレンジも積極的に挑戦している。今でこそその呼び名も浸透したが ”永遠に色が劣化しない” という意味合いからついた「エバーローズゴールド」はまさにその代表例である。その他にも「セラクロムベゼル」は特許まで取得しており、その素材は耐傷性に優れ、超硬質なセラミック素材。紫外線であっても褪色しにくいとされている。