【2019年度】手巻きデイトナと国際市況 Ref.6265

本日は手巻きデイトナの国際市況のお話をさせていただきます。

今週、香港ではフィリップスとクリスティーズのオークションが開催されておりました。

1年のうちに5月と11月にある国際オークションのメインセールとも呼ばれています。
5月も11月も月初はジュネーブで月末は香港で行われております。

そこでの落札価格や人気が、
その後の時計市場や市況を動かすといっても過言ではありません。

本日は、簡単に4桁リファレンスの手巻きデイトナについてお伝えします。

もともと製造個数が少ない事と人気の為、
高額で取引されているいわゆる4桁のデイトナですが、

2012-2015年から2018年にかけて2-4倍まで値上がりしました。
特に2017-2018年の値上がりは急激でした。

その高騰を続ける手巻きデイトナも2018年の冬から2019年にかけて価格調整がはいり、
ピーク時よりも値段が落ち着いておりました。

急激に上がると売りたい人の供給が増えて、買いたい人の需要を上回ってしまうからです。
そして、値段が下がります。

しかし、

下がった価格帯では買う需要があり、だんだんと販売個数が減り、
再度、値上がりしていくのが人気時計の通例でございます。

ここからは現在コミットにて販売しているRef.6265と、
同年代、同コンディションの市況についてお伝えします。

2019年の11月のジュネーブ、今週の香港では、
手巻きデイトナの値段が上がって来ており復活の雰囲気をにおわせました。

下記がRef.6265の落札結果になります。
※日本国内に持ち込む場合、下記落札金額に消費税が加算されます。
要するに「税抜き価格」と考えてください。

2019年5月27日　クリスティーズ香港

650,000香港ドル→約895万円

2019年11月10日　フィリップスジュネーブ

56,250スイスフラン→約620万円

2019年11月26日　フィリップス香港

625,000香港ドル→約865万円

昨日→2019年11月27日　クリスティーズ香港
さらに、コミットのシルバーダイヤルと同じ55頭シリアルの黒文字盤は、
なんと、1000万を超えました。

875,000香港ドル→約1,210万円

こちらがコミットのRef.6265になります。

ロレックスデイトナビッグ
Ref.6265 Serial.55番台(1978年頃製造)
手巻き Cal.727 ハードブレス78350/FF571
付属品：箱
SOLD OUT!!

DAYTONA表記が大きいビッグデイトナになります。
こちらはこの年代(シリアル55番台)に比較的見られる、
DAYTONA表記が6時位置のインダイアルから浮いて見える、
フローティングダイヤルでございます。

夜光は一部汚れに見える部分があり、夜光の欠けが一箇所ございますが、
ダイヤルは非常にキレイな状態でございます。

※針はルミノバ仕様にチェンジされておりますが、
全体的な雰囲気は損なわれておりません。

プッシャーは純正の交換プッシャーが付いております。

ベゼルのコンディションは良いです！

今後の動向が楽しみな手巻きデイトナRef.6265。
魅力的なプライスに設定しておりますので、
お探しの方はご検討宜しくお願い致します。

手巻きのデイトナは、
文字盤やプッシャー、ベゼル、ケース等のコンディションや年代がマッチしているか？

また付属品や来歴等が価格を左右する為、
本当に詳しいお店でご検討されることが大切です。

今後、当店ではヴィンテージサイトを開設して更に詳しく掘り下げていきます。
また、国際市況についても語っていきますので宜しくお願い致します。

鑑定士/エグゼクティブ・アドバイザー　金子