ロレックスの伝説的シードゥエラー「赤シード」マーク1&マーク2の真価とは?3つの魅力を紹介

「赤シード」マーク1&マーク2の真価とは?3つの魅力を紹介

ロレックスのなかでも存在感のあるフォルムと高スペックを誇り、登場から不動の人気を集め続けている、海の居住者と命名されたモデル「シードゥエラー」。とりわけ“赤シード”と呼ばれるモデルは特に希少価値が高く、マニアの間では伝説的な存在として知られている。今回はそんな赤シードの原点であり、市場価値が高い個体の「マーク1」と「マーク2」にフォーカスし、その魅力を紹介!

アンティークシードゥエラーの超レアモデル「赤シード」とは

シードゥエラーは1967年に誕生したモデル。「海の居住者」と名付けられたこのモデルは、サブマリーナの上位機種として開発された。ダイバーズウォッチの元祖としてプロの潜水にも着用されていたサブマリーナだが、1964年、腕時計内に「ヘリウムガス」が侵入し、風防が破損する事故が起こる。この事故を受け、世界で初めて「エスケープバルブ」を搭載させたのがシードゥエラーだ。

スポーツロレックスの看板モデルのひとつとして現在も人気のシードゥエラーだが、アンティークマニアから絶大な支持を得ているのが初代シードゥエラーのRef.1665。そのなかでも特に希少価値が高いのが、初期に製造された「赤シード」と呼ばれるもの。赤シードは「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER 2000」の文字が赤表記であることが特徴で、海外では「ダブルレッドシード」と呼ばれている。この赤シードは1967年から1977年まで製造されていた。この10年余りの間にも少しずつマイナーチェンジが施されており、その特徴ごとにマーク1〜マーク4に分類される。

赤シードのなかでもレア度の高い”マーク1”と”マーク2”とは?

赤シード(Ref.1665)のなかでも特に希少価値の高い“マーク1”と“マーク2”について紹介!ピンクシードとも呼ばれるプレミアモデル「赤シード(マーク1)」マーク1ダイヤルの特徴は、「SEA-DWELLER」「SUBMARINER 2000」が薄い赤色であること。白塗料に赤塗料を重ね塗りしており、これが経年変化したことでこのような色味に変化したと言われている。マニアの間ではピンクシードと呼ばれることも。また、この時点ではエスケープバルブはまだ特許「申請中」であるため、裏蓋にPATENT PENDINGの刻印がされているのも特徴のひとつ。生産数わずか100~150本程度と言われている超希少モデルで、現在ではお目にかかることすら難しい。

ブラウンチェンジが高価値な「赤シード(マーク2)」

1967〜1970年ごろに製造されていたとされるマーク2は、他の赤シードと比べると王冠マークの下部分にある〇の空きスペースが小さいのが特徴。そして赤文字部分の表記は、「SUBMARINER 2000」よりも「SEA-DWELLER」の表記の方が大きくなっている。また、マーク2最大の特徴が、黒からブラウンに変色しやすいダイヤルであること。トロピカルやブラウンチェンジと呼ばれるこの経年変化は、クリーム色に変色したトリチウムと絶妙なコントラストを描く。

赤シードは初期型になるほど市場価値が上がる!

マーク1〜マーク4まで4つに細分化される赤シードだが、どの文字盤かによって相場が大きく変動する。そもそも赤シード自体がきわめて高い稀少性を誇っており、400万円超えは当たり前といった状況。そのなかでも初期のマーク1に近づくにつれ、希少性が非常に高く価格も上昇傾向にある。なかには1,000万円を超える値付けが行われる個体もあるほどだ。

赤文字表記や控えめなケース厚などのディテールは洒落者も注目!

スポーツロレックスであることからラフな格好に合うのはもちろん、ジャケパンなどきれいめなスタイルにもなじみやすく、赤シードならではの赤文字表記がさり気なく存在感を示す。また、シードゥエラーといえばロレックスのなかでもデカ厚の部類に入るが、アンティークモデルであれば40mmと控えめ。2020年発売のサブマリーナが41mmであることを考えると、それよりも小ぶりということになる。日本人の腕元にも収まりやすいだろう。

赤シードが備える3つの魅力を紹介!

赤シードの魅力①「愛好家の目を引く“赤文字表記”」

赤シードゥエラー「マーク1」「マーク2」の最大の特徴といえば、その呼び名の由来でもある文字盤の赤文字。特にマーク1はピンクシードや”SEA-DWELLER”と”SUBMARINER 2000”のレターが同じサイズに設定されているなど、より注目度の高い部分となっている。ちなみにシードゥエラーの誕生から50年目の節目となる2017年に発表された新世代モデルRef.126600では、シードゥエラーのロゴが赤文字となり、往年の赤シードを彷彿とさせると話題に。この復刻モデルが登場したことで、オリジナルの赤シードの注目度がさらに高まったと言えるだろう。

赤シードの魅力②「4世代によって変わるダイヤルと市場価値」

“SEA-DWELLER”と“SUBMARINER 2000”赤シードはMK1~MK4まで分類されており、そのダイヤル毎に市場評価も定まっている。ピンクシードのMK1やトロピカルダイヤルが特徴的なMK2は非常に高価値であるものの、MK3やMK4は比較的には入手しやすい価格帯で売買の動きもアクティブなため、資産として購入しておくのにも最適だ。各ダイヤルによって微妙に異なるデザインは、ぜひ下記リンクにて見比べてみて欲しい。同じ世代でも生産工場や時期によってデザインが異なる場合があるため、気になるモデルがあれば取扱店舗に足を運んで実際に詳細を聞いてみるのがオススメだ。

赤シード MK1 詳細はこちら
赤シード MK2 詳細はこちら
赤シード MK3  ¥4,800,000+tax 詳細はこちら
赤シード MK4 詳細はこちら

赤シードの魅力③「デカすぎず程よい存在感の“ケース厚”」

赤シードのマーク2までは、ケース厚がシードゥエラーにしては薄く、海外ではTHIN CASEと呼ばれることも。デカ厚ブームを経て小型化傾向へと向かっている昨今の時計トレンドを考えると、奇しくも時代に合ったケース厚だと言えるだろう。

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